登山で体が引き締まるのか?

登山。山登り、mountain climbingなど様々な呼び名がありますが、皆さまが一貫して抱くイメージは

  • きつい
  • 危険
  • 楽しくない

といった感じではないでしょうか?

しかし、アウトレットやショッピングモールなどでは大概登山系のショップがあることから人気のジャンルであることは間違いありません。私も高校のころに登山をしましたが、はっきりいって二度とやろうとは思いませんでした。

それから十数年たち、なぜか最近登山にハマっております。
これまでの10回程度の登山を経て、体に起こった変化をお伝えしたいと思います。

▼メニュー

  • 登山でどれだけカロリーを消費する?
  • 登山に筋トレの効果はあるか?
  • 登山で心肺機能向上は期待できるか?
  • 結論「登山で体は引き締まるのか?」

 

登山でどれだけカロリーを消費する?

登山をするようになったと同時に、それに准ずるスマホアプリを入れております。
すでにご存知の方もいると思いますが、「YAMAP」というアプリ。とても優秀で登山で必須と言える地図や方位磁石などはもちろん、通ったルートの記録や写真、タイム、そして項目のテーマとなっている「消費カロリー」などが確認できます。

それでは実際に消費したカロリーを見ると、

 

活動時間は9時間47分で、消費カロリーは4045Kcalです。
これは最近行った富士山の時のものですが、想像以上ですね。
もちろん手ぶらではなくザックの中には行動食やレインウェアなど、諸々10Kgほど背負っているのでもう少し消費しているかもしれません。

 

登山に筋トレの効果はあるか?

筋トレとはいわゆる筋肥大、という意味で言えばそれほど期待できません。
もちろん普段からろくに運動をしていない方であれば、日帰り登山でも10Kgほどの荷物をザックで背負いますので足腰の筋肉はつくでしょう。しかし、肥大させるには限界ギリギリの強い負荷を与える必要があります。
ザックの重さ程度では肥大させることはできませんが、間違いなく体の筋肉は使いますので贅肉が削れ、程よくしまった体になります。
私は普段から運動をしているのですが、それでも登山をするようになって使わない筋肉が刺激されることは感じます。
登山後にジョギングをすると足の運びが楽になったなとも実感できますね。

 

登山で心肺機能向上は期待できるか?

そこまで標高の高くない山1500m〜2000mクラスであればそれほど期待できませんが、富士山のように3000m以上であれば登山によって心肺機能の強化が期待できます。
もちろん、ゆっくり登ってちょくちょく休憩するような、まったり登山ではなく、「ヒーヒー」いうくらいハードなやつであればこそですが。
マラソン選手も心肺機能を強くするために、高地トレーニングを行いますのでその効果は折り紙つきでしょう。
私の経験からも、登山に行くようになって前より楽に早く走れるようになりました。

 

結論「登山で体は引き締まるのか?」

重いザックを背負い、10時間近く移動することによるカロリー消費、そして傾斜を登ることで体の筋肉を使うので程よく引き締まった体になることは間違いありません。

しかし、一点ご注意ください!

「登山 ダイエット」で検索するとたくさんの記事が出てくるのですが、どうやら「登山はダイエットに効く」という風潮があるようです。
これは非常に危険ですのではっきり言ってやらない方がいいです。
登山は思っている以上にカロリーを消費しますので、30分に一回程度は行動食を補給する必要があります。その量一回でだいたい200Kcalほど。10時間移動するなら4000Kcal以上必要になります。

200 x 10(時間) x 2(30分に一回なので1時間に2回) = 4000Kcal

もし、ダイエット目的で登山するなら、行動食も「低カロリー」を意識することになります。それでは移動するエネルギーは足りず「ハンガーノック」といういわゆるガス欠を起こし下山できない状況になりかねません。

山で行動不能は=遭難です。

命を危険に晒してまでダイエットする!というならまだしも、そもそも何のためにダイエットをしているかよく考えましょう。

おそらく、痩せたい理由は「モテたい」、「服を綺麗に着こなしたい」、「健康でありたい」といったことではないでしょうか?

健康的で美しいボディーを手に入れるためであれば、無理なダイエットやテーマになっている登山でダイエットなどはせず運動とカロリー制限で十分です。

登山はあくまで登山、その副産物として体が引き締まる、程度で楽しみましょう。